校長挨拶

パンデミックの中で「よりよく生きる」

 

 

 

 

 

 

 

 

 

宮城県貞山高等学校 校長 石川 俊樹

 

 「新型コロナウイルス」が世界中で猛威を振るい,本校でも3月に続いて「臨時休業期間」が延長されました。不安で苦しい日々がさらに続くことも予想される中,皆さんも複雑な思いを抱きながら過ごしているのではないでしょうか。

 こうした「危機的」な状況だからこそ,改めて,私たち一人一人の意識と行動が,社会全体のあり様に大きく関わっていると実感させられます。はからずも「令和」という「新たな時代」とともに,各個人がそれぞれに責任ある行動をとることによって,日本社会のみならず,世界規模の大きな試練に立ち向かう形となっています。

 困難なときでも,生徒たちが自らの意識と行動で「よりよく生きる」ための一歩をしっかりと踏み出し,新しい時代を生き抜く力を身につけられるよう,教職員全員で応援してまいります。どうぞよろしくお願いします。

 

 さて,本校は昭和53年に定時制課程で県立高等学校唯一の独立校として開校し,平成2年には県内初(全国で6番目)の昼夜間二部制・単位制の定時制高等学校となりました。今年創立43年目を迎え,この間多くの有為な人材を社会に輩出しています。

 校名の「貞山」は,旧仙台藩の基礎を築いた伊達政宗公の「諡」(おくりな;貴人の死後に贈る称号)に由来しています。政宗公(貞山公)の着手した仙台湾沿岸部の運河開削事業は明治時代に引き継がれ,「貞山運河」(貞山堀)と呼ばれました。この政宗公ゆかりの運河は,本校の建つ多賀城市内を通って太平洋にもつながっています。それを校名としたことには,定時制高校で働きながら学んでいる生徒に誇りと勇気を与え,「世界に目を開き,世界に向かって飛翔せよ」との願いが込められています。

 校訓は「自立・友愛・創造」であり,自ら考えて責任ある行動を取る(自立),周囲の人々との関わりを大切にする(友愛),将来を見据えて新たな人生を切り拓く(創造),そのような社会人になって欲しいとの思いが込められています。

 本校の特徴である二部制・単位制の教育システムでは,個々の学習スタイルに合わせて高校教育が受けられます。社会人の方々も科目履修生として受講しており,本校生と一緒に勉強に励んでいます。また,大学進学から民間就職まで,生徒一人一人が様々な進路希望をかなえています。

 部活動も盛んであり,昨年度は陸上競技部,男子バドミントン部,女子バレーボール部,剣道部の4つの部が全国大会に出場しました。運動部ばかりでなく,美術,演劇,軽音楽などの文化部も数多くあり,生徒と教職員が協力し合いながら各種大会等での活躍を目指しています。

 

 これまでの「よき伝統」を生かしつつ,「時代の変化」をしっかりとつかみ,昼間部と夜間部が力を合わせて,貞山高校ならではの教育活動をいっそう充実させていきたいと考えています。皆さんのご理解とご協力を重ねてお願いいたします。