校長挨拶

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本校が所在する多賀城市は、政令指定都市仙台に隣接し、また、古代には国府が置かれた地として、広く知られる街です。往時は東北の政治・文化の中核であり、また、現代にあっては仙台都市圏の重要な一角をなす、悠久の歴史と時代の活力とを合わせ持った土地柄です。

 

本校は、昭和五十三年に塩竃高等学校・塩竃女子高等学校両校の定時制課程を統合し、塩竃高等学校定時制多賀城分校の地に開校しました。その後、平成二年四月に昼間部を設置して単位制高等学校となり、翌平成三年四月には校訓を「自立、友愛、創造」と改める等しながら、四十年余りの歴史を積み重ねて現在に至っています。

 

本校は、昼夜間二部制・単位制の定時制高等学校として、多様な生徒の個性の伸長を図り、勤労を尊び、特別活動やボランティア活動等の校外学修等への積極的参加を促し、社会の向上・発展に寄与できる人材を育成するとともに、科目履修生として一般の方を受け入れ、地域の生涯学習の場としても、積極的に貢献する学校を目指しています。具体的には、単位制の特徴を生かした多様な選択科目の開講や昼・夜間併修制度・定通併修制度活用に加え、ICT機器を有効活用した授業や、通信環境を利用した学校間連携による遠隔授業等、先進的な事業にも積極的に取り組んでいます。また、スクールカウンセラーやスクールソーシャルワーカーの配置を受けた教育相談体制の充実や通級指導の自校化等を通じ、個に寄り添い個のニーズに応じた、きめ細かな生徒支援を心掛けています。

 

 昨年度は、県定通大会を勝ち抜いてサッカー部・剣道部・卓球部・陸上競技部が全国大会に駒を進める等、めざましい活躍を見せました。また、社会がコロナ禍から抜け出しつつある中で一般公開した文化祭=貞山高祭では、文化部を中心に大勢が協力し、大きな盛り上がりを生み出しました。昼夜間部計56名が、進学に就職にとそれぞれの進路を決定して本校を巣立っていった姿に、生徒たち一人ひとりの力が育ち、また、その力が発揮されていることを実感する一年であったと感じています。

 

今年度は、昼夜間部合わせ、1~4年次生200名余りでスタートを切りました。保護者の皆様・地域の皆様の御協力をいただきながら、これまで同様、丁寧な学習指導、生徒の自主性を重んじた委員会活動や部活動の保障、特別活動や探究学習を通じたキャリア教育と進路希望実現への支援を、教職員一丸となって推進して参ります。御指導の程、宜しくお願い申し上げます。

 

令和6年4月                   

宮城県貞山高等学校長  太田 克佳